嫌な顔をしたことに気がついた母親から、「多分あなたが思っているようなところじゃないよ」と言われました。
どういうことだろうと思いながら、母親と一緒にパソコンで通信制について調べてみました。
すると、通信であっても一般的な高校と同様に十分な勉強をすることは可能である、なかには専門学校や大学へ進学する人もいることが分かったのです。
要は、通う本人の努力次第で自由に進路を選ぶこともできる学校でした。
心の中で馬鹿にしていたことを恥じると同時に、普通高校に行きたくない自分にとっては良い選択肢なのではないかと思うようにもなっていました。
詳しく調べる中で学校に通う回数は年に数回で良いことも分かっており、クラスメイトと関わりを持ちたくないと感じていた自分にとっては最適な環境だと思えるようになったのです。
通信制高校に対して前向きになってから、静岡にある学校に両親と一緒に見学へ行きました。
担当してくれた先生がとても優しく、以前通っていた高校の教師との対応の違いにも驚きました。
信頼できそうな先生であることも後押しとなり、本格的に転入を検討するようになったのです。
親に協力してもらいながら転入の準備を整え、無事転入できることになりました。
実際に通信制で勉強を始めるようになってから、自分でかなり努力しなければならないものの、きちんと学んでいけることには違いがないと分かりました。